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歯を白くするホワイトニング。気になっている方も多いのではないでしょうか。
「口元、笑顔に自信を持ちたい!」「結婚式、大事なイベントに向けて歯を白く綺麗にしたい!」といった女性の願いを叶えるべく、ホワイトニングをされる方が以前より多く見受けられます!
しかし、「ホワイトニングってどんなことをするの?効果はあるの?」「どのホワイトニングを選べばいいの?」「費用ってどのくらい?」「食べてはいけないものはあるの?」「歯がしみるって本当?」など疑問もありますよね。こちらの記事では、そうした様々な疑問に、歯科衛生士がわかりやすくお答えします!
ホワイトニングの効果・持続性を徹底解説!
まずホワイトニングとは、歯を現状よりも白くさせる治療のことです。医療行為となりますので、歯科医院への受診を経て行うものになっています。「思ったよりも早く白くならない…」「すぐに歯の色が戻ってしまった…」となる前に、自分の要望に合ったホワイトニングを選択することはとても大切!今回は多くの歯科医院で行われている主な4つのホワイトニングと、それぞれの効果・持続性について解説いたします。「今すぐに効果を実感したい!即効性を重視したい!」ならオフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは、歯科医院にて歯科医師または歯科衛生士が行うものになります。<治療方法>
薬剤を塗布した歯にレーザーを当て、歯の表面を白くする方法です。この「薬剤の塗布+レーザーを当てる」の工程を1度の治療で2〜3回行います。
<効果・持続性>
オフィスホワイトニングは1度の治療である程度の白さを得られます。「結婚式、大事なイベント前に少しでも歯を白くしたい!」「短期間ですぐに歯が白くなりたい!」という方におすすめです。治療も歯科医師または歯科衛生士が行いますので安心です。ただし、個人差はありますが、3か月〜6か月で後戻りする傾向がありますので、維持させるためには2か月~3か月に1度は歯科医院への通院が理想となります。
「時間はかかってもよし、持続力を重視したい!」なら、ホームホワイトニング
ホームホワイトニングは、自宅にて自分で行うものになります。
<治療方法>
歯科医院で作成したホワイトニング専用マウスピースに、ジェル状薬剤を注入し装着します。装着中に薬剤と歯を反応させ、歯の表面を白くする方法です。マウスピースの装着回数・装着時間は1日1回・1回約30分〜2時間を毎日、2週間ほど続けていきます。
<効果・持続性>
マウスピース1回の使用で劇的に歯が白くなることは少なく、毎日の積み重ねをコツコツと長期間行うことによって、徐々に歯が白くなるものになります。白くなったと実感できるまでに、個人差ありますが約1〜2週間ほどです。効果の即効性はオフィスホワイトニングより劣りますが、持続性はホームホワイトニングのほうが長く、6か月から1年は持続します。気になったら自宅で手軽に行えるのもうれしいポイントの1つです。
「即効性も持続力も両方欲しいっ!」なら、ディアルホワイトニング
デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの両方を同時に行うものになります。<治療方法>
歯科医院でのオフィスホワイトニングと、自宅でのホームホワイトニング、2つを同時に行います。
<効果・持続性>
オフィスホワイトニングの「即効力」+ホームホワイトニングの「持続力」が合わさるので、歯が早く白くなり、白い状態を長期間持続できるため、効果と持続性は抜群になります。
歯の神経がない方はウォーキングブリーチ
ウォーキングブリーチは、変色した神経のない歯(失活歯)が対象で、歯科医院にて歯科医師が行うものになります。<治療方法>
歯の中に薬剤(漂白剤)を注入し、色素を分解させ歯を白くします。ほかのホワイトニングは歯の表面を白くするのに対し、こちらは歯の内側を白くするものとなっています。
<効果・持続性>
歯の中に薬剤を入れる工程を1回とし、1週間で約1.2回薬剤の交換を行います。個人差はありますが、1回目で効果が出ることが多く、約2〜4週間でホワイトニングが完了します。持続性は歯の根の状態・歯の根の耐久性によりますが、状態が良ければ約1年は持続させることが可能です。ただし、神経のない歯は、歯自体が脆くなっていることが多いため、歯の状態によっては持続性に欠けたり、治療が行えない場合もあります。まずは歯科医師にご相談ください。
ホワイトニングは保険的適用外!費用の相場をまとめました!
ホワイトニングは保険適用外の治療なので自費治療となります。 [ウォーキングブリーチ<ホームホワイトニング<オフィスホワイトニング<デュアルホワイトニング]の順番で費用が高くなります。 歯科医院によって価格設定は異なりますが、おおよその相場を治療ごとに解説いたします。
オフィスホワイトニング
一度の治療で、上下12本[約18000円〜50000円]ほど。オフィスホワイトニングの価格設定は歯科医院によって大きく異なり、クリーニング代が含まれて割高になっていることもあります。歯科医院のHPで価格の確認をするか、何件か歯科医院に足を運び、話を聞くと良いでしょう。その際、歯科医院内の雰囲気や歯科医師、歯科衛生士の雰囲気もよく見て、自分に合う歯科医院を見つけてください。ホームホワイトニング
ホワイトニング専用マウスピース作成代[約15000円〜20000円]+ホワイトニング専用ジェル薬剤代[約2000円〜2500円]が基本的にかかります。マウスピースを持っていれば、あとはジェル薬剤を買い足すだけなので、比較的コストは安価となります。ディアルホワイトニング
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの両方を行うので、上下12本[約35000円〜80000円]と、ホワイトニングのなかでも高額になります。オフィスホワイトニング同様、様々な歯科医院を比較すると良いでしょう。ウォーキングブリーチ
1本の歯に対し、初期費用[約10000円〜25000円]の支払い+薬剤の交換代[約500円〜3000円]の価格設定をしている歯科医院が多いです。こちらは高額にならずに行えることが多いですが、歯の根の治療が必要になった場合は費用がかさばりますのでご注意ください。(歯の根の治療は保険で行うことができます。)ホワイトニング後はこんなことに気をつけて!
ホワイトニング後、白い歯を長く保させるためには「歯の着色を防ぐ」「歯のメインテナンス」が大切!日頃の習慣で気をつけたいことをまとめました。
食べ物による着色
色素が濃い飲食物を日常的に多く口にすると、着色がつく原因となります。- コーヒー
- 紅茶、お茶
- 赤ワイン
- コーラ
- 醤油 ・緑黄色野菜
- お酢
- レモン
- 梅干し
頻繁に食べ過ぎないことはもちろん、「食事中はこまめに水も口にする」「食べたら口をゆすぐ、または歯を磨く」も有効です。着色がついてしまう前に、歯や口の中を洗い流すクセを身につけましょう。
タバコによる着色
タバコのヤニも歯の着色の原因で、濃くはっきりと着色してしまいます。<対策>
「吸ったら口をゆすぐ、または歯を磨く」が有効になります。たばこは着色だけでなく、歯周病の原因にもなりますのでほどほどにしましょう。
口呼吸による着色
意外にも、口呼吸は着色の原因です!口呼吸をすると、唾液が乾燥し、歯の汚れが洗い流されなくなります。その汚れが長く歯に定着し、やがて着色を発生させてしまうのです。<対策>
お口は常に閉じておきましょう!閉じるのが難しい場合は、こまめに水を飲んで口の中を乾燥させない、キシリトールガムを噛んで唾液をたくさん出す、といった対策が有効です。
基本中の基本!食後の歯磨きはマスト!
毎食後は必ず歯磨きをしましょう!着色予防だけでなく、虫歯・歯周病予防にもなり、いいことづくしです!どうしても時間がとれない場合は、強めによく口をゆすぎます。歯科医院の定期検診
髪を綺麗に保つために美容院へ行くのと同じで、歯を綺麗に保つためにも3か月〜6か月に一度は、歯科医院へ定期検診に行きましょう!定期検診は主に、お口の中の全体のチェック、歯のクリーニング、虫歯がないかのチェックが行われます。クリーニングでは、自分では落とすことのできない歯の汚れ・着色を、歯科専用の機材や材料で隅々まで落とし、歯をツルツルにします。虫歯のチェックもとても大切です。歯が白くても虫歯だらけでは台無しです。虫歯は早期発見が命ですので、ぜひ定期検診を受診してみましょう!ホワイトニングをする前の注意点
ホワイトニングをはじめる前に、いくつか注意点がありますので解説いたします。ホワイトニングがすぐに行えない方、できない方
- 白くしたい歯に、虫歯や歯周病がある
- 白くしたい歯に、人工の被せもの、銀歯をしてある
- 生まれつき歯の形成が不十分
- 重度の知覚過敏症
- 無カタラーゼ症の方
- 18歳以下の方
- 妊娠中や授乳中の方
また、歯が十分に発育していない恐れもあるため、ホワイトニングの対象年齢を18歳以上としている歯科医院が多いです。
さらに、ホワイトニング薬剤が母子への悪影響を及ぼすかは明確になっておりませんが、万が一を考慮し避けたほうがよいでしょう。