妊娠中に結婚式を行うマタニティウェディング。幸せいっぱいの結婚式がイメージできますが、いざ自分がマタニティウェディングを挙げるとなると、体調面はもちろん、開催時期やドレスのことなど様々な不安が出てきますよね。
今回は安心、安全にマタニティウェディングを挙げるためのポイントや注意点等をご紹介していきます。
マタニティウェディング
マタニティウェディングとは
新婦の妊娠中に結婚式を行うことをマタニティウェディエングといいます。「授かり婚」、「おめでた婚」などと呼ばれることもあります。かつては、マイナスな印象を持たれがちだったマタニティウェディングですが、最近では「妊娠と結婚のダブルでおめでたい!」とポジティブなイメージを抱く人も多くなっています。
マタニティウェディングは決して珍しくない!
厚生労働省が行った調査によると、結婚期間が妊娠期間より短い出生は、全体の24.7%となっています。つまり、4組に1組が結婚よりも前に妊娠している計算です。このデータをみても、マタニティウェディングは決して少数派ではないことがわかります。
マタニティウェディングのメリットとデメリット
メリット① 妊娠と結婚の両方をお祝いできる
なんといっても結婚と妊娠の両方をお祝いできることは、大きなメリットといえるでしょう。参列するゲストにも、結婚だけでなく、妊娠というおめでたい報告をすることができます。きっと大きな幸せを感じられ、家族の絆も深まることでしょう。メリット② 経済的にも時間的にも余裕のある出産前に挙式ができる
産後は想像以上に忙しく、何かとお金がかかるもの。子育てに追われながら結婚式の準備をするのは、心身共に負担が大きいでしょう。しかし、出産前であれば、時間的にも経済的にも比較的余裕を持って準備を進めることができます。
メリット③ 挙式後に出産という流れを大切にできる
ひと昔前よりも広く受け入れられるようになったマタニティウェディングですが、まだまだ結婚、妊娠、出産の流れを大切している人もいます。結婚式を終えてから出産を迎えるという一般的な流れが保てるという点も、メリットといえるでしょう。
デメリット① 体調に左右される
妊娠中は何かと体の変化をきたしやすい時期であり、体調管理が難しいといえるでしょう。万が一、妊娠経過に問題が見られた場合、準備に支障をきたしたり、挙式自体を断念せざるを得なかったりという可能性もあります。
デメリット② ドレスが制限される場合も
妊娠時期によっては、おなかが大きくなるため、選べるドレスが限られる場合もあります。しかし、最近はおなかの目立たないデザインのものやマタニティ専用のドレスも増えてきています。おなかの締め付けが少なく、無理なく着られるものを選ぶようにしましょう。
最適な時期は?
妊娠5か月~7か月頃がオススメ!
一般的に、マタニティウェディングに適した時期は、妊娠中期である妊娠5か月~7か月頃とされています。つわりも落ち着き、体調も比較的安定しやすい時期だからです。 妊娠5~6か月くらいからおなかが少しずつ大きくなってきますが、ふくらみはまだそれほど目立たないので、ドレスの選択肢も比較的豊富でしょう。 ただ、いくら安定期といえど、無理は禁物です。無理のないスケジュールを立てましょう。妊娠初期はつわりが心配
妊娠が分かってから妊娠4か月までの間を、妊娠初期といいます。妊娠初期は、おなかが大きくなる前なので、動きやすく、体型を気にせずにドレスを選べるという点は魅力的に思えるでしょう。しかし、つわりと重なる時期でもあるため、避けておいた方が無難です。
また、安定期に入る前であり、体調も不安定になりがち。流産の可能性もありますので、少しでも体調に不安のある人は、安定期にずらした方が安心でしょう。
妊娠後期は負担が大きく、避けたけた方がいい!
妊娠後期と呼ばれる妊娠8か月以降は、おなかもかなり大きくなり、日常生活でも動きづらさを感じる人がほとんどです。それに加え、おなかが張りやすかったり、胃が圧迫されて気持ちが悪くなったり、むくみやすくなったりと、何かと体の不調を感じやすいのもこの時期の特徴です。
いつまでに結婚式を終えなければならないという明確な決まりはありませんが、できれば妊娠後期に入る前に終えておくのがベターです。
臨月は絶対に避けて!
臨月は、妊娠36週以降のことをいいます。いつ陣痛が始まってもおかしくない時期です。臨月に入ったら、結婚式などのイベントは避け、出産に備えましょう。準備するべきこと
準備期間は最短1か月! 3か月以上あると安心
式場やプランによっては、1か月ほどの準備期間でも結婚式を挙げることは可能です。しかし、ゲストへの招待状の送付や、引き出物の手配などを考慮すると、3か月以上の準備期間があると安心です。準備期間が短い場合、ゲストの都合がつかず、出席できなくなってしまう可能性も出てくるので、式の日程が決まったら早めに招待状を送りましょう。
式場探し
最近は、マタニティプランがある式場も珍しくありません。プラン内容は式場によって異なるので、確認しておきましょう。その他にも、新婦の休憩スペースなどの設備が整っているか、式場スタッフのサポートは得られるか、マタニティ対応ドレスの種類が豊富かなど、新婦が安心して結婚式に臨める環境が整っているかチェックしましょう。
打ち合わせは、メールや電話も活用して
演出、食事内容、会場装飾など結婚式の打ち合わせ内容は多岐に渡ります。何度も式場に足を運ばなくても済むように、メールや電話での打ち合わせが可能な場合もあるので、事前に式場に確認しましょう。マタニティウェディングに適したドレスは?
おなかの締め付けが少なく、体に負担のかからないドレスを選びましょう。胸下から切り替わるエンパイアラインや、おなかのふくらみが目立ちにくいプリンセスラインなどが適しています。
また、ドレスの後ろが編み上げになっているものも、多少のサイズ調整が簡単にできるのでオススメです。妊娠中は体型が日々変わるため、試着は式直前も含め、数回行うと安心でしょう。
当日の演出、注意点
挙式時にオススメ!ベビーブレッシングとベビーリング
ベビーブレッシングとは、おなかの中の赤ちゃんに向けて、祈りを捧げる儀式のことです。教会式であれば、牧師さんに祈りの言葉を捧げてもらうといいでしょう。人前式や神前式の場合、新郎新婦から赤ちゃんへのメッセージを読み上げるのもオススメです。
また、ベビーリングを用意して、指輪交換の際に、ネックレスにしたベビーリングを新婦の首にかけるという演出も人気です。
ゲスト参加型の演出アイディア
赤ちゃんの性別あてクイズ、ウエディングツリーといったゲスト参加型の演出は盛り上がること間違いなしでしょう。その他にも、ゲスト全員に赤ちゃんへのメッセージを書いてもらったり、映像として残したりする演出もマタニティウェディングならではです。大きくなった子どもへプレゼントするのも素敵ですね。
ファーストシューズやファーストピローをリングピローに
リングピローは結婚式で交換する指輪を置くために使われるもので、カゴやクッションを利用することが多いです。そのリングピローを赤ちゃんのファーストピローとして生まれてから3日間使うと、幸せに育つという言い伝えがあります。ファーストピローとして使いたい場合は、パールなどの装飾が少ないものがいいでしょう。
また、赤ちゃんが初めて履く靴であるファーストシューズをリングピローとして使うこともできます。ファーストシューズは指輪交換後、装飾アイテムとして会場に飾るととてもかわいく、オススメです。
どちらのアイテムも手作りできるので、時間に余裕のある人は、思いを込めて作ってみるのも素敵ですね。
当日は体調第一で
体の負担が大きい演出は極力避け、時間に余裕を持たせたスケジュールを立てましょう。休憩スペースも確保しておくといいでしょう。一番大切なのは母子の健康。無理は禁物です。万が一、体調が悪くなった時の対応方法も事前に打ち合わせしておきましょう。
感染症対策も忘れずに
妊娠中は免疫力が低下しており、普段より感染症にかかりやすい状態です。入念な感染症対策を忘れずに行いましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。マタニティウェディングは何かと不安になることが多いかもしれませんが、妊娠中であっても素敵な結婚式を挙げている先輩カップルはたくさんいます。無理のない範囲で、自分たちらしい結婚式を挙げられるといいですね。