湿気の多い場所にいくと髪の毛が広がったり、うねりが出てまとまらない・・・とお悩みの方も多いですよね。そこで注目されているケアが酸熱トリートメントです。ダメージケアもできる上に、髪質改善まで出来ると話題の施術ですが、どのような特徴があり、どんな髪質に合うのでしょうか?縮毛矯正やストレートパーマとの違いは?そんな疑問にお答えし、メリットやデメリットも交えてお伝えしていきます。
酸熱トリートメントとは
酸熱トリートメントって何?
酸熱トリートメントとは、美容院で行われる、熱と酸性の力を用いて髪質を改善する技術です。酸性のケア成分を髪に浸透させ、熱を用いて仮のタンパク質の結合を作り、髪の内部の結合を強くして髪のダメージを改善します。この酸熱トリートメントの施術で主に使用されるのが「グリオキシル酸」という酸性の成分です。この酸性の成分にヘアアイロンなどで熱を加えることによって髪の細胞レベルに働きかけ、髪質をコントロールします。髪の毛の組織を強固にすることによって、手触りがよくなり、クセやうねり、パサつきが改善されやすいという利点があります。酸熱トリートメントの特徴
酸熱トリートメントの最大の特徴はダメージレスで髪質改善ができるところではないでしょうか。基本はトリートメントですので、アルカリ性の強い薬剤を使用せず、髪の内部補修をしていきます。酸性の成分と熱を用いて、タンパク質が抜け落ちた髪の内部に仮のタンパク質を作り結合させることによってサラサラな髪質に改善するのが特徴です。髪を傷ませず根本的に補修することができ、1ヶ月半程効果が持続します。酸熱トリートメントの効果
酸熱トリートメントには多くの効果がありますが、大きな特徴としては- 自然なストレートヘアにできる
- 髪にハリやコシが生まれ艶がでる
- 傷んだ髪の補修効果がある
今までのケアとの違い
トリートメントとの違い
一般的に美容院で行われているトリートメントはアルカリ性に傾いた髪を弱酸性に補修することが目的です。施術方法はさまざまですが主にはトリートメント剤を塗布し、馴染ませた後、お湯で流していきます。自宅ではなく美容院で行うことで、プロの目線からその人の髪質に合った製品を使うことができるので、より良い効果があるといえます。またカラー剤と一緒に使用することで、ヘアカラーの持ちや傷みを最小限に抑えるといったメリットがあるので、カットやカラーと一緒にメニューに加える方も多いのではないでしょうか。一方で酸熱トリートメントは、根本的な髪質改善が目的です。ケア成分を塗布する行程の後に、ヘアアイロンで熱を加えていきます。こうすることによって酸と熱の成分で髪をより強く結合し、ダメージを修復していきます。髪にはほとんど負担をかけず元の健康的な髪に近づけ根本的に改善するため、通常のトリートメントよりも長持ちします。酸熱トリートメントはまさにトリートメントの最高峰といえるでしょう。
縮毛矯正との違い
髪の毛をストレートにしたい!という時、縮毛矯正を検討する方も多いのではないでしょうか。縮毛矯正はアルカリ性の強い薬剤を使用するのが一般的です。元々の髪の結合を一度切り離し、ストレートに形状記憶させて再び結合させるといった施術になります。そのため、クセやうねりはまっすぐになりますが髪の毛への負担が多いのも特徴です。また、比較的髪の毛に強い薬剤を使用するためヘアカラーなどの施術と一緒にはできません。一方で、酸熱トリートメントは基本がトリートメントですので、ノーダメージで髪質改善をすることができます。ヘアカラーとの同時施術も可能です(ただし、色味が変わってしまうなどデメリットもありますので美容師さんと相談の上になります)酸と熱の力で元々の髪に新しい結合を作り出し強くしていくイメージです。パサつき、広がりを抑えることもできます。ただ、酸熱トリートメントでは完全にクセを伸ばすことは出来ないので、硬い髪質の方や、頑固なくせ毛にお悩みの方は縮毛矯正がおすすめと言えるでしょう。